地震…
まさかこんな大きな地震が来るとは思いもよらず、どこかで他人事に捉えてしまっていました。
前震では帰宅後、風呂に入り、夕飯のそばを食べていた時でした。
二口食って、経験したことのない揺れ。
側にいましたが、聞いたことのないくらいの嫁の叫び声とガラスを揺さぶられる音。
「大丈夫だから!」
と叫んだ自分と、長かった時間を鮮明に覚えています。
揺れの中、階段を下りてきた母親。
冷静に。
自分を落ち着かせて。
とりあえず外出ると、近所の人もみんな外で怯えており、父親の帰りを待つ母子が怯えて動けなかったので、うちに一時避難してもらうことにしました。
ありとあらゆるもの、戸棚をガムテープ、タオルで縛りました。
翌日は職場の病院に向かいましたが、酷い有様で。
まずは片付け。
気象庁から余震に注意の呼びかけがあったので、余震に備えて、それなりの対応をしました。
実家はセキスイハイムの3階建てです。
前震の後、嫁が酷く怯えてましたので、普段は3階ですが1階で寝ることにしました。
夜中を迎え眠りにつく間もなく本震。
前震よりはるかに長く、大きな揺れでした。
全く動けず、2階で寝る母親を心配しながら、2人で抱き合って、布団をめいいっぱい手繰りに寄せて、頭を守ることしかできませんでした。
揺れの方向にもよったかと思いますが、前震後に貼ったガムテープ、タオルで縛った戸棚、テーブルで押さえていた食器棚。
なんとか無事でした。
カウンター式の戸棚は中身が重いのにも関わらず、想像できない所に移動し倒れていました。
外からはゴーーっと凄まじい水の音が聞こえ、大雨もしくは、最悪、津波かと思いました。
無我夢中で脱出先を探し、外に出てみて気づいたら
雨…降ってなかったね。
その日は隣の駐車場で車中泊。
ゴーー の原因は明るくなって分かりました。
液状化です。
すごい音でした…。
明るくなると損壊が明らかです。
さっきまでコンクリートだった路面が
一面、火山灰のようなサラサラの砂で埋め尽くされていました。
アスファルトの境には大きな段差がいたるとこにあり、車の底をガジリながら、とっさに判断した車の確保をし、避難しました。
現状では外に出ようにも玄関が開かず、窓から脱出。
隣に住む、足に障害のある方のに安否確認をして、なんとか誘導し、引っ張りだしました。
実家は持ちアパート含めて、液状化が酷く、半壊。アパートの補修については今年いっぱいかかるそうで。
この写真は地震直後ですが、あの大雨で更に沈下しました。
本震が4月16日、家の引き渡しは19日。
通勤途中にある新築を見にいきました。
基礎の損傷です。
こんな事例は珍しいとのことで、本社より確認にこられたそうです。
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